季節の手仕事
6月の声を聞くとスーパーに並び始めるそれに心が躍ります。
らっきょうと青梅。
私は18の時から見様見真似で梅干しを漬けるようになり、手仕事の楽しさを知りました。
梅仕事の本も買ったりして、梅酒や梅サワーもつけてきました。
時には発酵してびっくりする事もあったり、失敗した事もあったけれど手仕事は楽しい。
らっきょうは10年くらい前からやり始めたのかな。
最初は一人で漬けていたので、たった2キロを漬けるのも孤独で黙々とした作業で苦行のようでしたw
今年のらっきょう酢漬けは、姉が来れなかったので母と一緒にやりました。
いつもは姉のところの姪っ子たちも来るので手がいっぱいだけども、今回は手が足りないので主人も参加。
主人はなんでも効率よくやる事を考える人なので、無駄な動きがない。
私が4キロ、母が2キロで何時間かかるかな~と思っていましたが、2時間もせずに終わりました。
そしてまた別の日には梅酒のブランデー漬けを仕込みました。
うちの納戸には保存食がいっぱい。(いっぱいすぎだとも言う)
味噌の容器が5つに、梅サワーに梅酒に梅干し…。
どれも熟成期間を経て美味しくなっていくものたち。
味噌は毎年漬ける事をやめるつもりはないのだけれど、梅酒は私がこの10年ほどで全く飲めなくなってしまったので、減る事がなくなったから漬けなくなっていました。
梅干し漬けたいけど減らないので納戸がえらい事になってしまう…
もうこれ以上熟成するものたちを増やさないで。置く場所がない。なんて主人にも言われています。
けれど主人がペリエと共に梅酒をお風呂上りに飲みたいと言い出し、床下収納庫なども見てみました。
主人はホワイトリカーよりもブランデー漬けの方がお好み。
見てみたらリカー漬けだらけでブランデー漬けが1瓶しかありませんでしたので、青梅がもう終わりがけなので急いで仕込む事に。
これ以上納戸に瓶を増やさないで!と言っていましたが、梅ブランデーは良いらしい。
まぁ最低でも2~3年熟成させたほうがまるくなって美味しいものね。
床下収納庫には一番古いので10年物の梅酒もありました。
姪っ子が梅酒の仕込んだ日のメモを書いてくれていたりして、何年前かのそのメモを見てあの時こうだったなと思い出すのも楽しい瞬間。
今回はブランデーは無添加で検索して出てきた『塩尻産の無添加ナイヤガラワインを2度単式蒸留にかけ、樫樽で長期熟成させた無添加ブランデー』とかいう『五一ブランデー』にしてみました。
梅酒には浸透圧の関係で氷砂糖が良いらしいのだけれど、精製した砂糖は使いたくないので今回はラッキョウも梅酒も氷砂糖は使わず、マザーシュガーで。
良い材料で作れて安心なのも手仕事の良い所。
急いで青梅を求めに行きましたが…カチカチの青梅はもう売ってなくて、少し黄色がかかった梅しか手に入りませんでした。
けれどこうして熟してきた梅ってとてもいい香りが家中に広がって、それがまたキュンとする。
幼い頃に母が青梅を丁寧に洗ってふきんで拭いて瓶に入れるのを一緒に手伝ったり、梅干しを漬けている時に色が出る手と出ない手があるなんて話しだとか、梅干しにカビが生えると…とか、色々な話を聞くのが楽しかったっけな。
らっきょうと味噌漬けの仕込みは幼少期に母がやっているのを見ていた訳ではなく、自分がやりたくてスタートした事なのだけれど、こうして時期が来たり梅の香りを嗅いだりする事で、何十年も前のあの頃の記憶がよみがえってくるのって悪くない。
うちの子供たちの記憶の中にも手仕事をしていた私との記憶だとか、大人になった子供が自分でもやってみようかなと思ってくれたら嬉しいな。
梅干しは残念な事に家族があまり好きではないので全然減りませんが、今年はとりあえず初夏の手仕事は梅酒とらっきょうで終わりました。
美味しくなぁれ!!